「一生かかっても読まないね!」と言われているツンドク本、ブログの力で解消します♪ ホントか(笑)
『町長選挙』奥田英朗
2006年08月13日 (日) | 編集 |
イン・ザ・プール』『空中ブランコ』に続く、トンデモ精神科医・伊良部シリーズ第3弾。「オーナー」「アンポンマン」「カリスマ稼業」「町長選挙」の4編から成る短編集です。今回は少し趣向が変わり、最初の3編は、プロ野球1リーグ制をめざす某球団オーナー、IT業界のお騒がせ社長、40代で一大ブレイクした元宝塚出身人気女優、といった“実在の人物をモデル”とした話。また、全編にわたり、看護婦まゆみの違う顔、ロックバンドのギタリストとしての一面もちょこちょこと顔を覗かせます。3編とも、それなりに楽しく読めますが、「カリスマ稼業」の結末は少し尻切れトンボな感じだったかな。
面白かったのは「町長選挙」。東京都の離島に短期、医師として赴任することになった伊良部。伊良部の患者となるのは、伊良部より一足先に離島の町役場に出向となった若い公務員・宮崎君。島は折しも選挙シーズンで、現町長派と元町長派の島を二分する票の争奪戦が繰り広げられていて、常識が通用しない“島のルール”に生真面目な宮崎君は翻弄されっぱなし。まぁそのルールというか流儀がハチャメチャなのですが、もしかしたら本当かも…と思わせる面白さ。なにしろ、4年に1度の町長選挙は投票率が95%という熱さ、島をあげての一大イベントなのです。年々高齢化している島の老人たちは大きな票田であり、年寄りたちも元気がいい。
意外にも基盤整備が進んでいたと、宮崎君の口から語られた離島ですが、これも公約を守らなければ次の選挙で勝ちはないという緊迫感の賜物なのでしょう。モデルとなった島は、あそこかな? 一度は行ってみたいと思うけど、行ったらダイビングがしたいよなぁ。私のダイビング歴はわずか16本。ログブックの最後の日付は1990年6月6日。タヒチのボラボラ島での1本が最後だからなぁ。機材の扱い方忘れてしまったし、流れの速そうな場所だから、ちょっと怖いです。遠い目……。
テーマ:読書感想文
ジャンル:小説・文学
『哀しみの絆』ダイナ・マコール
2006年08月01日 (火) | 編集 |
幼い頃、誘拐され、数日後に無事保護された過去を持つ資産家令嬢オリヴィア。平穏な日々を送っていたが、ある日、その出自を揺るがす幼女の白骨死体が発見される。幼女には、オリヴィア家独特の身体的特徴が認められ、オリヴィアの誘拐事件と同時期に殺害されていたことが判明した。保護されたのは本当にオリヴィアだったのか? もしそうなら、同じ血筋とみられる殺された幼女は、誰と誰の子供なのか?
捜査に乗り出した刑事は、オリヴィアの高校時代の恋人、貧しい家柄のせいで祖父に反対されて不本意に別れたあのトレイだった。
ロマンス小説はハッピーエンドが基本なので、惹かれ合う男女のなりゆきは、いつもどおり。今回は、ヒロインの両親が誘拐事件の際に殺されていることから、犯人探しの面白さもあります。最後の最後に、え!そうだったの!?とビックリする隠し球もあって、ハッピーエンドのなかにも複雑な心模様が影を投げかけ、余韻を残す仕上がりになっています。
ロマンス小説は、どれだけヒロインに自分を重ねることができるかで、満足度も違ってくるんじゃないでしょうか? 甘いやりとりは、登場人物が外国人同士だから違和感ないけど、照れ屋で日本人の私はヒロインになりきるのは難しゅうござんす。女優にはなれないな…って、無用の心配ですね(^^;
テーマ:読書感想文
ジャンル:小説・文学
アクセスカウンターホスティングサービス自毛植毛植物写真